福家警部補はオタクだね
冒頭で犯人の視点から犯行の経緯を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。本への愛ゆえに殺人も辞さない私設図書館長の献身「最後の一冊」、科警研主任として鳴らし退職後は大学講師に転じた“教授”が厭わしい過去を封じる「オッカムの剃刀」、二女優の長きに…
赤い国はやることがデカイ。
莫大な外貨準備高を元手に、中国が国家ファンド(CIC)を立ち上げた! 若き買収王・賀一華(ホーイーファ)は日本最大の自動車メーカー・アカマ自動車を標的にする。さらに鷲津政彦を誘い出す。「一緒に日本を買い叩きませんか」。日本に絶望した男はどう動くのか。産業界の中枢に狙いをつけた史上最大の買収劇が始まった。…
前巻以上にスケールアップした鷲津の活躍(暗躍?)
1年ぶりに海外放浪から帰国した鷲津政彦は、腹心の部下アランの不可解な死を知らされる。鷲津はアランが追いかけていた繊維業界の老舗・鈴紡を買収の標的に定めた。一方、鈴紡は元銀行員の芝野健夫を招聘し防衛と再生を図る。その裏に、芝野の元上司でUTB銀行頭取、飯島の思惑が潜んでいた。熾烈な闘…
あの頃の日本がよく分かる
大人気シリーズ第1作! 不良債権を抱え瀕死状態にある企業の株や債券を買い叩き、手中に収めた企業を再生し莫大な利益をあげる、それがバルチャー(ハゲタカ)・ビジネスだ。ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、不景気に苦しむ日本に舞い戻り、強烈な妨害や反発を受けながらも、次々と企業買収の成果を上げて…
解明部分がね・・・
過去は変わらないはずだった――。1992年夏、未来から来たという保彦と出会った中学2年の美雪は、旧校舎崩壊事故から彼を救うため10年後へ跳んだ。2002年夏、作家となった美雪はその経験を元に小説を上梓する。彼と過ごした夏、時を超える薬、突然の別れ……。しかしタイムリープ当日になっても10年前の自分は現れない。不…
前半がリアルなだけに・・・
西暦2040年、木星の衛星ガニメデに前進基地を築いた異星人からの攻撃を受け、人類は滅亡の危機に瀕していた。この危機を回避すべく、ガニメデ派遣軍が結成された。その中核は、敵の無差別攻撃により両親を失った一万人の兵士たち。彼らは強大な敵に敢然と立ち向かう!
そのリアルな戦闘描写と戦争哲学で、アフガニスタン…
北方初期ハードボイルドの集大成的作品。
「金に尻尾を振って集まってくる連中じゃ、勤まりそうもない仕事なんだよ」バイト学生の水野竜一に深江は言った。自室の壁にペルーの地図を貼り、いつかその地にはばたきたいと夢みている竜一は、そのひとことで心を決めた。20億円もの金に目もくれない男たちが、自らの肉体と知恵を武器に巨大企業を追いつめてい…
面白い冒険小説が読みたいならこれ!
北極海を潜行中の米海軍調査潜水艦が、最新鋭ソナーで漂流する氷島の内部に廃棄された基地らしきものを発見した。モニターには多くの人間の死体と、何物かの蠢く影が映り込んでいた。やがて基地に秘められた米ソの恐るべき実験と陰謀の正体が明らかになり、地下に潜む驚くべき生物が目を覚ます。ここに、軍人、民間人、…
真空はからっぽじゃない。
宇宙は美しい数式で表せる。が観測するとその美しさである「対称性」で説明できない事象がある。そこで「対称性の破れ」という考えを導入することでミクロの世界を数式で表すことができるようになった。その最後のピースが「ヒッグス粒子」。まあ完璧な数式で表せるはずの世界(理論)が現実に起こっていることを見る(観測)とそ…
この宇宙は、唯一無二のものではない。
山本弘が描く「MM9」の世界に登場する「多重人間原理」。我々が知っている物理宇宙である「ビックバン宇宙」と怪獣が存在する「神話宇宙」。異なる宇宙が同居する世界で展開するこの怪獣SFが面白くその根幹部分となる「人間原理」という理論に興味を持ち読んでみた。
「人間原理」とは簡単に言うと「宇…
2014年版「このミス」一位。
上海大学のユアンは国家科学技術局からの呼び出しを受ける。彼の論文の内容について確認したいというのだ。その論文のテーマとは、イギリスの作家ロナルド・ノックスが発表した探偵小説のルール、「ノックスの十戒」だった。科学技術局に出頭したユアンは、想像を絶する任務を投げかけられる…。
ミステリ要素はあり…
盤上の敵とは?
相田と由宇は、出会わないほうがいい二人だったのではないか。彼女は四肢を失い、囲碁盤を感覚器とするようになった―若き女流棋士の栄光をつづり、第一回創元SF短編賞で山田正紀賞を贈られた表題作にはじまる全六編。同じジャーナリストを語り手にして紡がれる、盤上遊戯、卓上遊戯をめぐる数々の奇蹟の物語。囲碁、チェッカー、麻雀、古…
SFショートの名手の連作長編。
山之辺美由(やまのべみゆ)は幼いころに“ひのきじいさん”と話をする方法を父親から教わり、植物と会話することができるようになった。しかし、自分勝手な人間たちに対する植物の声は、決して温かなものだけではなかった!! ――「人間ヲ憎メ!」植物の声が聞こえる。「植物」が「人間」に反抗する!! SF短編の名手…
ガンテツがいい。
会社役員刺殺事件を追う姫川玲子に、ガンテツこと勝俣警部補が15年前の事件を語り始める。刺された会社役員は薬害を蔓延させた元厚生官僚で、その息子もかつて殺害されていたというのだ。さらに、元刑事の倉田と姫川の元部下・葉山が関わった事案も、被害者は官僚――。バラバラに見えた事件が一つに繋がるとき、戦慄の真相が立ち現れる…
SFショートショート漫画の雄、岡崎二郎の代表作。
漫画でショートショートというちょっと変り種の作品(4コマではありません)。ワンアイデアSFものが多いですが中にはこのアイデアをショートで使っちゃうのと思うくらい濃い内容のものもあり意外と1話を読むのにも時間がかかる。また話のジャンルも推理ものから動物ものまでバラエティに富んでいて飽…
SFファンならマストアイテム
SFと言えば当時ハミルトンやスミスのスペースオペラやハイラインやアシモフのエンターテイメントものが主流でクラークは少し敷居が高かった(私見)。ですがリバイバル上演のしていた「2001年宇宙の旅」を観て書店でクラークを一冊読んでみるかと手に取ったのが本書。読み終わって最初に思ったのがすごいものを読んでし…
タイトルに偽り無し。
「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父レフの戦時中の体験を取材していた。ナチス包囲下のレニングラードに暮らしていた十七歳のレフは、軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された。饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索を始めることになるが、飢餓のさな…
日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー
日本SF作家クラブ50周年を記念し、一年一作50作家で構成する究極のアンソロジー。
とにかく豪華だ。内容も様々でありこれを読むと日本のSFがいかに多様化してきたかがわかる。ただし有名作家が名を連なれているので既読作品が多いのが玉に瑕。それでもこれだけの作品を一気に読める本は他に…
夢枕獏のライフワーク!
身体の奥に潜む獣に貪り喰われる―そんな悪夢を見る以外は、ごく平凡な日々を送っていた美貌の高校生・大鳳吼。ある事件をきっかけに「自分に正直に生きるため強くなりたい」そう思った大鳳は、同じ高校に通う九十九から紹介された円空拳の使い手・雲斎に弟子入りし、見る見るうちに強さを手に入れていく。だが学園を支配する上級生…
所轄での新展開
池袋署に異動になった姫川玲子、常に彼女とともに捜査にあたっていた菊田和男、『インビジブルレイン』で玲子とコンビを組んだベテラン刑事・下井、そして悪徳脱法刑事・ガンテツ。今回、彼らが挑むのは、裏社会の住人を狙い撃ちにする謎めいた連続殺人事件。殺意は、やがて刑事たちにも牙をむきはじめる……。
人体破壊という意味で…



















